「くまのレストラン」は、iOS/Androidにて世界中で100万ダウンロードを突破し、2019年のGoogle Indie Game Festival および、Google Best of 2019に選ばれたインディーゲームです。
「くまのレストラン-完全版」は、アプリ版のストーリーの「その後」を綴る新エピソードを追加した完全版。新キャラクター、新たな楽曲とともに、更なるストーリーの核心に触れていきます。
「くまのレストラン」。天国と地獄の間にあるそのレストランでは、くまのシェフにより死者に最後の晩餐がふるまわれます。ハンバーガー、オムレツ、寿司、プリン、なんでもござれ。”記憶のかけら”さえあれば生前の好物を作ってご覧に入れましょう。
あなたは助手の「ねこ」として、レストランの店長の「くま」を手伝うことになります。「ねこ」はお客さんの生前の記憶に「ダイブ」することでお客さんの好物について知ることができます。・・・でもじつは「ねこ」は自分が誰で、どうしてここにいるのかよく覚えていないのです。なにが好物だったのかさえも。
記憶のかけらを調べることで、あなたは多くの人の死と触れ合うこととなるでしょう。「・・・最期なんてろくなもんじゃないけどな」くまが言ったその言葉通り、記憶のかけらに残されていた記憶はそれぞれの客の最期の瞬間、辛く重いものです。かけらを見るも見ないもあなた次第です。ときには知る必要のないこともあるのですから。
「くま」と「ねこ」の二人が織りなす短編レストランストーリー。このゲームには、難しい謎解きも、ワクワクするバトルも、胸躍るアクションも、ありません。でも、そのかわりにきっと、ほんのすこし、思い出にのこります。
「くまのレストラン」を通じ、いままでたくさんのプレイヤーの方から感想、応援のメッセージをいただきました。なかには途方も無い悲しみと向き合っている方......娘を病気でなくされた方、余命を宣告された方などからの苦しみが和らいだ、癒やされたという声もあり、メッセージをいただくたびゲームを作ってよかったと思えました。
アプリ版リリースから2年、さまざまな方たちの思いが詰まった「くまのレストラン」がついにNintendo SwitchとSteamの両方で発売されました。スーパーファミコンでRPGに熱中していた子供の頃、いつか自分も誰かの思い出に残るようなゲームを作りたいと思っていました。ちいさなゲームですが、このゲームは自分のおおきな夢を叶えてくれました。「くまのレストラン」完全版。遊んだことのある方も、はじめて遊ぶ方も、楽しんでいただけたら幸いです。